楽しいはずのグアム旅行。
ふとバッグを開けたとき、あるはずのパスポートが見当たらないと心臓が止まるほど焦ってしまいますよね。
初めての海外旅行や久しぶりの渡航なら、パニックになってしまうのも無理はありません。
旅行者「どうしよう、どこにもない…!英語も苦手だし、日本に帰れなくなったらどうしよう…」
まずは大きく深呼吸をして、気持ちを落ち着かせましょう。
海外でのパスポートトラブルは、正しい順番でひとつずつ手続きを進めていけば、確実に日本へ帰着できます。
グアムには、日本人の困りごとをサポートしてくれる現地の公的機関「在ハガッニャ日本国総領事館」がしっかり存在しています。
「今、何から手をつければいいのか」がすぐわかる初動から、最短日数で帰国するための「帰国のための渡航書」の申請手順、航空券の注意点まで、公式情報をもとにまとめました。
グアムでパスポートを紛失・盗難されたら?焦る前に確認すべき初動チェックリスト


まずは慌てて警察へ駆け込まず、客室や立ち寄り先にパスポートが残っていないか落ち着いて徹底的に探しましょう。



「とりあえず警察に行けばいいのかな?それとも先に領事館?」
落ち着いて見直したい場所
旅の途中で無意識に置き忘れてしまうケースは案外多いもの。
焦って警察へ駆け込む前に、まずは直前の行動をゆっくり振り返ってみましょう。
ホテルのセーフティボックス(金庫)の奥深くやベッドの隙間、シーツの下はもちろん、チェックイン時にフロントへ預けたままになっていないかも要確認。
直前に利用したカフェの座席や、レンタカーのダッシュボード・シート下なども見落としがちなポイントです。
なお、グアム国際空港で落とした心当たりがある場合は、空港公式サイトのLost & Foundフォーム
から英語で遺失物登録を行えます。
盗難や強奪に遭ったときの身の安全
万が一、路上でバッグをひったくられたり強盗に遭ったりした場合は、犯人を追いかけたり抵抗したりするのは危険。
相手が武器を持っているリスクも考慮し、まずは刺激しないことが肝心です。
身の安全を確保できる近くのホテルや店舗へ速やかに避難したうえで、迷わず「911」へ緊急通報を行いましょう。
大切なパスポートや貴重品を奪われた悔しさは残りますが、あなた自身の身体とお命を守ることが何よりも大切です。
【大事なポイント】一度紛失届を出すとパスポートは失効
外務省の厳格な決まりにより、領事館へ「紛失一般旅券等届出書」を提出したパスポートはその瞬間に法律上無効化されます。
「後からスーツケースの底から見つかった」となっても、一度受理された届出の取り下げや再有効化は一切不可。
失効したパスポートで飛行機に乗ろうとすると、不正使用とみなされて空港で足止めを食らう事態に直結します。
探せる場所は、届出を出す前にすべて探し尽くしておくのが賢明な判断。
現地での連絡や地図アプリの利用でスマートフォンの充電や電波が途切れると身動きが取れなくなるため、即日利用できる海外eSIMなどを活用して通信環境を維持しておくと心強い味方になります。
グアム警察への届出手順と連絡先一覧|ポリスレポート(紛失・盗難証明書)の取得方法


最寄りのグアム警察署へ向かい、領事館での申請に欠かせない「ポリスレポート(届出証明)」をまずは取得しましょう。



「英語でなんて言えばいいんだろう…ポリスレポートってすぐもらえるのかな?」
管轄に関係なくどの警察署でも届出可能
「どこで落としたか分からないから、どの警察署に行けばいいの?」と迷ってしまう方も多いはず。
在ハガッニャ日本国総領事館が案内する安全資料によると、グアム警察では紛失や事件が起きた場所に関係なく、島内すべての分署で届出を受理してくれます。
滞在先のホテルから一番近い警察署を選んで向かえば問題ありません。
観光客が多く滞在するタモン地区であれば、タモン・タムニング署がアクセスしやすく便利です。
| 警察窓口 | 電話番号 | エリア・特徴 |
| 緊急通報 | 911 | 身の危険や緊急事態のとき |
| グアム警察本部 | +1-671-472-8911 | 全体統括窓口 |
| タモン・タムニング署 | +1-671-649-6330 / 9526 | 主要ホテル街・タモン地区を管轄 |
| シニャハニャ(中央)署 | +1-671-475-8541 / 8542 | 官庁街・ハガッニャ近郊 |
| デデド(北部)署 | +1-671-632-9808 / 9811 | マイクロネシアモール方面 |
| アガット(南西部)署 | +1-671-472-8915 / 8916 | 南部観光エリア |
| グアム空港警察 | +1-671-646-0308 / 0321 | 空港エリア |
警察署の窓口で必ず控えておくべき4つの項目
警察署の窓口では、単に紛失の事実を口頭で伝えるだけでは不十分。
後ほど領事館へ提出し、さらに日本帰国後の保険請求をスムーズに進めるためにも、以下の4点を必ず手元に控えておきましょう。
- 届出をした警察署名
- 対応してくれた警察官の氏名(Officer Name)
- 事件・受付番号(Case Number)
- 届出を証明する書面(Police Reportまたは届出確認書類)
英語に不安があるときのサポート窓口と伝え方
英語でのやり取りに自信がないときは、スマートフォンの画面を活用するのがおすすめ。
「I lost my passport(パスポートを紛失しました)」という英文や翻訳アプリの画面を提示すれば、警察官も状況をすぐに察してくれます。
宿泊先のホテルフロントに事情を話し、同行や事前連絡の手助けを頼んでみるのも有効な手段。
また、総領事館の安全資料には現地総合支援窓口として「MAI(+1-671-649-8147)」が掲載されており、通訳支援などの相談先として心強い存在です。
在ハガッニャ日本国総領事館のアクセスと窓口情報|パスポート申請の流れ


警察で届出書類を受け取ったら、タムニングにある「在ハガッニャ日本国総領事館」へ向かい帰国の申請手続きを進めましょう。



「領事館ってハワイにあると思ってた!グアム島内で手続きできるんだね。」
総領事館の所在地とアクセス方法
窓口が置かれているのは、タムニング地区の大通り沿いに位置する「ITCビル」の6階。
赤いシャトルバスの停留所や商業施設からも近く、旅行者にとってもアクセスしやすい立地です。
タクシーや配車アプリを利用する場合は、ドライバーに「ITC Building in Tamuning」と伝えればスムーズに到着可能。
ビル内に入ったらエレベーターで6階へ上がり、「Suite 604」の案内板を目指して進みましょう。
- 所在地: Suite 604, ITC Building, 590 South Marine Corps Drive, Tamuning, Guam 96913
- 電話番号: +1-671-646-1290 / 646-5220
- メールアドレス: infocgj@ag.mofa.go.jp
開館時間と領事窓口の受付時間
館内では日本語が通じるため、ここからは肩の力を抜いて相談して大丈夫。
ただし、訪れる時間帯には注意が必要です。
総領事館全体の開館時間は平日8:30~12:30および13:30~17:15ですが、パスポートを取り扱う領事窓口は平日16:30で受付終了となります。
土曜日・日曜日および指定の休館日は窓口が開いていない点にも配慮し、午前中の早い時間帯を目指して訪問するのが安心。
最短で帰国する「帰国のための渡航書」申請ガイド|必要書類・費用・発行日数


直近のフライトで日本へ急ぎ帰国するためには、新しいパスポートではなく「帰国のための渡航書」を申請するのが基本です。



「新しいパスポートを作り直すのと渡航書、どっちを選べばいいの?」
渡航書と通常パスポートの違いと選び方
旅程が限られている短期旅行者には、発行日数が短い「帰国のための渡航書」の取得が向いています。
通常パスポートを新たに発給する場合、申請受理から手元に届くまでおよそ1か月もの待機期間を要するためです。
渡航書は日本への片道帰国専用に発行される書類であり、第三国への周遊や観光には使えません。
| 比較項目 | 帰国のための渡航書 | 新しい通常のパスポート |
| 向いている人 | 直近の便で日本へ急ぎ帰国したい人 | 滞在を継続する人、他国へ旅行する人 |
| 受取の目安 | 原則、申請日の翌日 | 申請受理から約1か月 |
| 使える範囲 | 日本への片道帰国専用(使い切り) | 通常通り5年または10年有効 |
| 必要な写真 | 4.5cm×3.5cm、6か月以内、2枚 | 紛失届用1枚+新規申請用1枚 |
| 手数料(2026年現在) | 25米ドル | 10年:62ドル / 5年(18歳未満):32ドル |
| 支払い方法 | 窓口にて米ドル現金のみ | 窓口にて米ドル現金のみ |
渡航書の申請に必要な持ちもの一覧
窓口へ向かう前に、手元に必要な書類が揃っているかを丁寧に点検しましょう。
忘れ物があると再度の出直しとなり、帰国が遅れてしまう原因になります。
- 渡航書発給申請書(領事窓口にて受取・記入)
- 紛失一般旅券等届出書(領事窓口にて受取・記入)
- 写真2枚(縦4.5cm×横3.5cm、6か月以内に撮影したもの)
- 警察署発行の届出証明資料(Case Numberや担当警察官名が記載された書面)
- 帰国便の航空券または予約確認書(搭乗日・便名が確認できるEチケット控え)
- 日本国籍および本人を確認できる書類(日本の運転免許証、マイナンバーカード等)
写真の撮影規定とグアム独自の注意点
外務省の国内案内では写真1枚とされるケースも見られますが、グアム総領事館の規定では写真が「2枚」必要と明記されています。
サイズは日本のパスポート規格と同じ「縦4.5cm×横3.5cm」、裏面に氏名を記入し、6か月以内に撮影された鮮明なものを用意しましょう。
現地で撮影する場合、タムニングやタモン地区のフォトスタジオやドラッグストアなどを利用できますが、探し回る手間を省くためにも領事館の窓口で近隣の撮影場所を尋ねてみるのも手です。
【経由便の落とし穴】渡航書でのホノルル・米国本土乗り継ぎや第三国経由の注意点


帰国便を変更または予約し直す際は、ビザや入国のトラブルを避けるために必ず「日本への直行便」を手配しましょう。



「安い経由便を取り直そうかな…ハワイや韓国で乗り継いでも大丈夫?」
ハワイやアメリカ本土経由はビザ(査証)が必要
少しでも航空券代を抑えようとホノルル経由などを検討する方もいますが、ここには大きな落とし穴が存在します。
外務省の公式な注意喚起によると、「帰国のための渡航書」で米国本土やハワイへ入国・乗り継ぎ(トランジット)を行う場合、電子渡航認証(ESTA)が利用できません。
有効な米国査証(ビザ)を持っていない旅行者は飛行機への搭乗自体を断られる可能性が高いため、米国経由の便は避けるのが鉄則です。
アジアなどの第三国乗り継ぎに潜むリスク
韓国の仁川やフィリピンのマニラなどを経由するフライトも注意深く見極める必要があります。
同一航空会社でのスルーチェックインができず、経由地で一度荷物を受け取るために現地の入国審査を通らなければならない便は要注意。
渡航書は日本への帰国のみを目的とした書類であるため、他国の入国審査官から入国を拒否され、乗り継ぎ空港で立ち往生する危険性を含んでいます。
トラブルを防ぐ直行便の手配と確認方法
最も安全で確実な帰路は、グアムから成田・関西・中部などへ直接向かう日本直行便を選ぶこと。乗り継ぎによる入国審査のリスクを完全にゼロにできます。
帰国便の買い直しや変更を行う際は、自己判断で決済してしまう前に、総領事館の窓口や航空会社のカウンターへ「渡航書での搭乗に問題がない旅程か」を一言確認しておくとトラブルを回避できます。
航空券の便変更・ホテル延泊・海外旅行保険の請求手順


渡航書の受取予定日を総領事館で確認でき次第、航空券の便変更とホテルの延泊手配を速やかに進めましょう。



「ホテルの延泊代や飛行機の買い直し代、あとから保険で返ってくるのかな…」
航空会社やツアー会社への便変更手続き
渡航書の発行予定日が判明したら、速やかに航空会社や予約元の旅行代理店へ連絡を入れましょう。
当初予定していた便に乗れない事情を丁寧に説明することで、変更手数料の減免措置や空席の優先案内が受けられるケースもあります。
変更後のフライト日時が確定したら、そのEチケット控えが渡航書の申請窓口でも必要になるため、印刷するかスマートフォン画面ですぐ出せる状態にしておく段取りが大切です。
ホテルの延泊手配とトラブル時の対応
滞在日程が延びる分、宿泊先の確保も急務となります。
まずは現在宿泊しているホテルのフロントへ赴き、同じ部屋に延泊できるか相談してみるのがスムーズ。
万が一満室で断られた場合でも、近隣のホテルを紹介してもらえたり、系列ホテルの空室を案内してもらえたりすることがあります。
焦って遠くの宿を取るのではなく、警察署や総領事館への行き来がしやすいタモン・タムニング地区周辺で宿を探すのが移動の負担を減らすコツ。
海外旅行保険の補償範囲と必要書類
旅先での思わぬトラブルによる出費は、加入している海外旅行保険で補償を受けられる可能性があります。
一般的に、パスポート再取得にかかった費用や追加の宿泊費などは「携行品損害」や「旅行変更費用」の対象となる場合があります。
帰国後の保険金請求に向けて、以下の書類や領収書は捨てずに大切に保管しておきましょう。
- 警察署で受け取ったポリスレポートや届出控え
- 渡航書発給手数料の領収書(25ドル)
- 証明写真の撮影代レシート
- ホテルの延泊代金の領収書
- 変更・再購入した航空券の領収書
- 手続きのために利用したタクシーのレシート
グアム旅行でのパスポート紛失・盗難を防ぐ安全対策と再発防止策


現地での盗難トラブルを未然に防ぐため、パスポート原本は持ち歩かずにホテルのセーフティボックスへ保管する習慣をつけましょう。



「グアムってのんびりしたリゾートだけど、やっぱり盗難には気をつけなきゃダメだね。」
公的データから見るグアムの犯罪傾向
リゾート地として親しみやすいグアムですが、防犯意識を緩めてしまうのは禁物。
在ハガッニャ日本国総領事館が発表した「安全の手引き」(2026年版)によると、島内で認知された総犯罪件数14,832件のうち、財産犯罪が6,555件と約44.2%を占めています。
凶悪事件は多くないものの、ビーチでの置き引きやレンタカーを狙った車上荒らしといった身近な窃盗被害は日常的に発生しているのが現状です。
旅先で実践したい貴重品の管理ルール
- 原本はホテルの金庫に預ける: ショッピングやビーチへ出かける際は原本を持ち歩かず、スマートフォンで撮影した写真やコピーで済ませる
- 車内への荷物放置は厳禁: レンタカーを利用する際、トランクや座席の上にバッグを置いたまま車から離れるのは避ける
- 食事中も荷物から目を離さない: フードコートやレストランで席を確保するためにバッグを置く行為は控え、常に体から離さない工夫を凝らす
紛失防止タグや防犯グッズの活用
持ち歩く貴重品を最小限に抑えたうえで、服の下に隠せる薄型のセキュリティポーチを活用するとスリやひったくりの標的から外れやすくなります。
また、バッグやパスポートケースの中にAirTagなどのスマートトラッカーを忍ばせておくのもおすすめ。
万が一置き忘れてしまった際にも、スマートフォンの位置情報から居場所を素早く割り出せるため、不安を大きく減らしてくれます。
【Q&A】グアムのパスポート紛失・帰国手続きに関するよくある質問


帰国の可否や手続きの疑問を素早く解消できるよう、旅行者から寄せられやすい不安や質問への回答をまとめました。
今日の飛行機で日本へ帰国することは可能ですか?
当日のフライトに搭乗するのは極めて困難です。
在ハガッニャ日本国総領事館における「帰国のための渡航書」の交付は、原則として申請日の翌日となっています。
提出書類の審査や本人確認にも一定の時間を要するため、当日の便に乗ることは前提とせず、航空会社へ便の変更連絡を行い、ホテルの延泊手配を優先するのが現実的です。
土日やグアムの祝日でも渡航書を発行してもらえますか?
領事窓口は平日のみの対応となっています。
週末や現地の祝日に即日で渡航書を発行してもらえる窓口体制は公式に確認されていません。
帰国が目前に迫っているなど緊急性が高い場合は、総領事館の代表電話(+1-671-646-1290)へ連絡し、時間外緊急アナウンスや担当官の指示を仰ぐようにしてください。
手元に戸籍謄本がありません。申請は受け付けてもらえますか?
戸籍謄本以外の身分証明書で審査を受けられる場合があります。
渡航書の申請では「日本国籍・本人を確認できる書類」が求められるため、運転免許証やマイナンバーカードなどを提示して窓口で相談してみましょう。
ただし、最終的な受理の可否は総領事館の個別判断となるため、日本の家族に連絡して戸籍謄本の写真データを送ってもらう体制も整えておくと手続きがスムーズです。
渡航書を使って、そのままハワイや他国へ旅行を続けられますか?
旅行を続けることはできません。
「帰国のための渡航書」は、日本へ直行で帰国するためだけに発給される使い切りの渡航文書です。
他国への入国権能は持たないため、観光目的で第三国へ入国しようとしても現地の審査で入国拒否となります。
旅行を継続したい場合は、約1か月待って通常のパスポートを新規発給しなければなりません。
紛失届を出した直後、ホテルの部屋からパスポートが見つかりました。使えますか?
残念ながら使用できません。
総領事館へ「紛失一般旅券等届出書」を提出した時点で、そのパスポートは公的に失効処理が完了しています。
後から見つかったとしても届出の取り下げや復活は一切認められず、空港で提示しても無効なパスポートとして差し押さえられます。
航空券の買い直し代やホテルの延泊代は、海外旅行保険で全額戻ってきますか?
全額戻るとは限りません。
加入している保険プランの特約(携行品損害や旅行変更費用など)によって、補償対象となる費用の範囲や上限額が細かく定められています。
どのような費用が対象になるかは保険会社の緊急サポート窓口へ直接ご確認ください。
現地で発生した領収書やポリスレポートは、帰国後の請求まで大切に保管しておきましょう。









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